1.概況
本日の日経平均は98銭安の2万2380円と1円未満の下げとなり5日続落となりました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数は下落と主要指数は東証2部指数を除いて下げています。昨日の米国市場で主要指数が小幅に上昇したもののやや材料難のなか、日経平均は38円安の2万2342円と小幅に続落して寄り付きました。日経平均はまもなく60円安近くまで下げ幅を広げましたがその水準が1日の安値になるとその後は持ち直してプラスに転じました。一時は上げ幅を150円余りまで広げる場面もあった日経平均は前場を60円高で終えると後場に入ってもプラス圏で推移しましたが、引けにかけて上げ幅を縮めてマイナスに転じました。日経平均は結局98銭安と1円未満のマイナスと5日続落となりました。東証1部の売買代金は2兆9865億円となりました。東証33業種は金属製品やゴム製品、その他製品などの10業種が上昇しました。一方で石油石炭製品や倉庫運輸関連など23業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は高安まちまちでした。売買代金トップの任天堂(7974)や2位のSUMCO(3436)、ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)が上昇した一方で、ソフトバンクグループ(9984)、みずほ(8411)、三菱UFJ(8306)、日本郵政(6178)などが下げています。日本郵政は2018年度にも政府保有株の再度の売り出しが行われると報じられ2%強下げました。その他材料が出たところではコンタクトレンズの開発を手がけるメニコン(7780)が16.3%の大幅高となりました。通期業績予想の上方修正、株主優待の導入、株式分割の発表などが好感されました。一方で建設大手の鹿島建設(1812)が2.3%安と軟調でした。本日の昼休みの時間帯に中間決算を発表し今期の業績予想を上方修正しましたが、7ー9月期の業績が思わしくないとの見方が出たようです。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は結局小幅に5日続落となりました。引き続き調整ムードが続いているといったところです。明日の寄り付き前には日本の7ー9月期のGDP速報値が発表されます。市場予想では前期比年率換算1.5%の増加と堅調な内容になると見込まれています。
(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)