1.概況
本日の日経平均は119円高の2万2539円と続伸しました。TOPIXやJPX日経400も上昇した一方で、東証2部指数や新興市場のマザーズ指数は下げています。昨日の米国市場でダウ平均が上昇したこと、ドル円が114円台まで円安に振れたことを受け日経平均は92円高の2万2512円と続伸して寄り付きました。寄り付き後に上げ幅を100円超まで広げた日経平均ですが、昨日400円超の大幅高となったこと、過熱感への警戒も高まっていることなどからその後は急速に上げ幅を縮めて一時マイナスに転じました。しかし下げ幅を広げる展開とはならず、その後は昨日の終値を挟んだもみ合いとなりました。前場を38円高で終えた日経平均は、後場に入っても小幅高での推移が続きました。後場は1度もマイナスに転じることなく堅調に推移した日経平均は引けにかけて上げ幅を広げると結局ほぼ高値引けとなりました。東証1部の売買代金は3兆3088億円と本日も3兆円台の商いとなりました。東証33業種は4%近く上昇した海運業をはじめとして28業種が上昇しました。一方で水産・農林業、その他製品、空運業、卸売業、倉庫運輸関連の5業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)や村田製作所(6981)がそれぞれ続落したものの、昨日大幅高となったソニー(6758)が本日も3%近く上昇したほか、神戸製鋼所(5406)、ソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、東京エレクトロン(8035)、三菱UFJ(8306)などがそれぞれ上昇しました。材料が出たところでは、通期の業績予想を上方修正し自社株買いを発表したホンダ(7267)が5%超の大幅高となりました。一方で米電気自動車大手のテスラ(TSLA)向けに電池を供給しているパナソニック(6752)は、テスラの新型モデルの量産目標が後ずれしたことが嫌気され3%以上下げています。また、富士急(9010)は富士山関連のインバウンド需要を取り込んだことなどから、昨日発表した中間決算で7-9月の3ヶ月の営業利益が前年同期比22%増と好調だったことが好感され13%近い大幅高となっています。

【VIEW POINT: 明日への視点】
昨日400円以上上昇した日経平均は本日も続伸してマーケットの強さを示しました。今夜にも次期FRB議長が発表されるとみられており、一部ではパウエル現FRB理事に内示が行われたと報じられています。日本市場は明日は祝日で休場ですが、明日の米国市場では雇用統計やISM非製造業景況指数など重要経済指標が発表されます。また、来週は日本企業の決算発表が佳境をむかえます。トヨタ自動車(7203)やソフトバンクグループ(9984)など市場センチメントへの影響が大きい企業の決算発表が予定されています。今週はソニーの決算がマーケット全体に大きく影響したこともあり、それらの企業の決算内容にも注意をはらいたいところです。

(マネックス証券 マーケット・アナリスト 益嶋 裕)