1.概況
本日の日経平均は26円安の1万9702円と小幅に続落しました。TOPIXやJPX日経400も下落しましたが、新興市場のマザーズ指数は続伸しています。昨日の米国市場で主要指数が上昇した一方で、ドル円が円高に振れたことを受け日経平均は21円安と小幅に続落して寄り付きました。日経平均は寄り付き後にわずかに下げ幅を広げましたが、その後切り返すと一時は小幅なプラスに転じる場面もありました。その後再びマイナスに転じた日経平均は前場を15円安で終えると、後場に入って再び一時プラスに転じました。日経平均は大きな方向感が出ないまま推移し、結局26円安と小幅に続落して取引を終えました。東証1部の売買代金は1兆8060億円と昨日に続いて2兆円を割り込みました。東証33業種は海運業や石油石炭製品、鉄鋼など15業種が上昇しました。建設業は横ばいで、残る17業種が下げています。

2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップの任天堂(7974)は横ばいでしたが、トヨタ自動車(7203)、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)、KLab(3656)などが下落しました。一方でソニー(6758)、SUMCO(3436)、キーエンス(6861)は上昇しました。材料が出たところでは、西武ホールディングス(9024)が4%超の大幅高となりました。株主であったサーベラス・グループが西武の株式をすべて売却したと発表したことを受け、今後の需給悪化懸念が和らいだことで買われました。一方で人材紹介を手がけるジェイエイシーリクルートメント(2124)が5%超の大幅安となりました。7月の月次売上高が前年同月比0.2%増と6月の27.6%増から大幅に鈍ったことが嫌気されました。

【VIEW POINT: 明日への視点】
材料難のなか、本日の日経平均も大きな方向感は出ずほぼ横ばいとなりました。目先は引き続き材料不足で、海外投資家などが夏休みで取引参加者も少ないとみられることから引き続き大きな方向感が出ない可能性がありそうです。

(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)