1.概況
本日の日経平均は94円高の2万80円と続伸して2万円の節目を回復しました。TOPIXやJPX日経400、新興市場のマザーズ指数など主要指数は総じて上昇しました。昨日の米国市場でダウ平均が史上最高値を更新したことを受け、日経平均は71円高の2万57円と続伸し2万円台を回復して寄り付きました。日経平均は寄り付き後に上げ幅を100円以上まで広げた後急速に上げ幅を縮めて一時は上げ幅が40円足らずになる場面がありました。前場を82円高で終えた日経平均は、後場に入ると一段高となりその後は高値圏でのもみ合いとなりました。日経平均は結局94円高の2万80円で大引けをむかえました。東証1部の売買代金は2兆4510億円となりました。東証33業種は電気機器や鉄鋼など18業種が上昇、パルプ・紙や不動産業など15業種が下落しました。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は概ね上昇しました。売買代金トップの任天堂(7974)が2.1%高としっかりだったほか、ソフトバンクグループ(9984)、三菱UFJ(8306)、ホンダ(7267)、村田製作所(6981)、キーエンス(6861)などがいずれも上昇しました。中でも今期の業績予想を上方修正したホンダは2.8%高と高い上昇率となりました。日本時間早朝に発表された米アップル(AAPL)の決算発表でiPhoneの販売台数が市場予想を上回る好内容だったことから村田製作所も5%近い大幅高となり年初来高値を更新しました。イビデン(4062)、太陽誘電(6976)、アルプス電気(6770)などその他のアップル関連銘柄も軒並みしっかりでした。売買代金上位銘柄ではソニー(6758)が冴えませんでした。昨日の決算発表は好調だったものの業績予想の上方修正が行われなかったことがやや失望を誘ったようです。材料が出たところではサンリオ(8136)が8%近い大幅安となりました。第1四半期の決算が前年同期比10%超の減収、40%近い営業減益と冴えなかったことが嫌気されました。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は後場に入って上げ幅を広げて続伸して取引を終えました。米国株の取引終了後に発表されたアップルの決算が好調だったことから今夜の米国市場の上昇を期待した買いが入ったという側面もあるかもしれません。
(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)