1.概況
本日の日経平均は60円高の1万9985円と反発しました。TOPIXやJPX日経400も上昇しましたが、新興市場のマザーズ指数は4%近い大幅下落となりました。昨日の米国市場でダウ平均は上昇し史上最高値を更新しましたが、ドル円がやや円高に振れたことを受け日経平均は18円安と小安く寄り付きました。日経平均は寄り付き後まもなくプラスに転じるとその後は1日を通して一貫してプラス圏での推移となりました。一時は2万円の節目を回復する場面もあった日経平均は、結局60円高と小幅に反発して取引を終えました。東証1部の売買代金は2兆6035億円と2兆円台後半の商いとなりました。東証33業種は空運業や銀行業、陸運業など27業種が上昇しました。一方で電気機器、非鉄金属、ガラス土石製品、鉄鋼、その他製品、石油石炭製品の6業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は下げた銘柄が多くなりました。売買代金トップに入ったセイコーエプソン(6724)は4%近く下げました。その他にも任天堂(7974)、ソフトバンクグループ(9984)、みずほ(8411)、ソニー(6758)、東京エレクトロン(8035)、日立(6501)などが下げています。一方でトヨタ自動車(7203)、三菱UFJ(8306)、三井住友(8316)の3銘柄は上昇しました。材料が出たところでは、衣料品ネット販売を手がけるスタートトゥデイ(3092)が9%の大幅高となりました。第1四半期の売上高が前年同期比40%近く増加し、営業利益は60%近く増加と非常に好調な業績が好感されました。また、本日から東証2部に降格した東芝(6502)も8%近く上昇しています。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は反発し一時2万円を回復するなど堅調でしたが、マザーズ指数の大幅下落がやや気がかりです。本日の米国市場では個人消費支出(PCEコアデフレーター)、ISM製造業景況指数といった重要な経済指標の発表が注目されます。
(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)