NYダウ: 21580.07  ▼31.71 (7/21)
NASDAQ: 6387.75  ▼2.25 (7/21)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
先週末の米国市場は冴えない決算や原油安を受けて小幅に下落しました。20ドル安でスタートしたダウ平均は下げ幅を広げ一時110ドル安近くまで売られましたが、その後持ち直すと結局31ドル安の21,580ドルで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も2ポイント安の6,387ポイントとなり11営業日ぶりの反落となっています。

2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や生活必需品、不動産などの6業種が上げました。一方でエネルギーや資本財・サービスなどの5業種が下げています。

4.個別銘柄動向
決算で売上高が大幅減収となったゼネラル・エレクトリック(GE)が3 %近く下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなりました。また、石油輸出国機構(OPEC)の原油供給増が伝わったことによる原油価格の下落を嫌気してシェブロン(CVX)やエクソンモービル(XOM)も下げています。長期金利の低下を受けてゴールドマン・サックス(GS)やJPモルガン・チェース(JPM)も下落しています。一方で決算が市場予想を上回ったビザ(V)が買われ、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。さらに決算が市場予想を上回る増収増益となり、通期の業績見通しを上方修正した機械のハネウェル・インターナショナル(HON)も上げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.03%低い2.23%となりました。ドル円はスパイサー大統領報道官が辞任したと伝わりドルが売られ円高が進行しました。朝方は111円台前半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
本日の日本市場は米国株安と円高で下落してのスタートが予想されます。こうしたなか日経平均が節目の20,000円近辺で引き続き底堅さをみせ、20,000円を引けで維持できるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)