1.概況
本日の日経平均は22円高の2万132円と小幅に反発しました。TOPIXやJPX日経400もそれぞれ小幅に上昇しましたが、新興市場のマザーズ指数は後場から急落し2.8%の大幅安となりました。昨日の米国市場で主要指数が高安まちまちで支援材料になりにくかったものの、ドル円がわずかながら円安に振れたことを受け日経平均は42円高と上昇して寄り付きました。本日の日経平均は寄付が1日の高値となるとその後は狭い値幅でのもみ合いとなりました。まもなくマイナスに転じた日経平均ですがその後再びプラスに転じるなど方向感が出ないまま前場を2円安で終えました。後場寄りからプラスに転じた日経平均ですが、後場の値幅は30円程度とほとんど値動きが出ないまま結局小幅高での大引けとなりました。東証1部の売買代金は2兆114億円と活況の目安とされる2兆円をわずかに上回りました。東証33業種はその他製品やその他金融業など22業種が上昇しましたが、海運業や水産・農林業など11業種が下げています。
2.個別銘柄等
東証1部の売買代金上位銘柄は軟調な銘柄が目立ちましたが、売買代金トップに入った任天堂(7974)は3%近く上昇して年初来高値を更新しました。三菱UFJ(8306)や村田製作所(6981)もそれぞれ上昇しました。村田製作所も年初来高値を更新しています。一方でソフトバンクグループ(9984)、トヨタ自動車(7203)、東芝(6502)、ソニー(6758)、三井住友(8316)などはそれぞれ下げています。有価証券報告書の提出が遅れると報じられた東芝は4%超の下落となっています。材料が出たところでは、タカタ(7312)がストップ高となりました。26日にも民事再生法の適用を申請する予定と伝わるなど今後の動向は不透明ながらトヨタ自動車などの国内自動車メーカーが部品供給などに支障が出ないよう資金繰りの支援を行うと報じられたことで短期筋の買いが入ったようです。
【VIEW POINT: 明日への視点】
日経平均は方向感が出ないまま小幅高で終了しました。来週も目立った経済指標の発表はなく材料難といった印象で、個別物色の流れが続きそうです。本日急落したマザーズ指数がすぐに反発するのか、調整が長引くのかが注目材料となりそうです。
(マネックス証券 プロダクト部 益嶋 裕)