NYダウ: 20954.34  ▼51.37 (3/6)
NASDAQ: 5849.18  ▼21.58 (3/6)

【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>

1.概況
米国市場は北朝鮮の弾道ミサイル発射で地政学リスクも意識されるなか利益確定の売りで反落となりました。一時93ドル安まで売られる場面もあったダウ平均は一日を通して軟調に推移すると51ドル安の20,954ドルと節目の21,000ドルを割り込んで取引を終えています。また、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も21ポイント安の5,849ポイントとなりました。

2.経済指標等
1月の米製造業受注は前月比1.2%増と2カ月連続のプラスとなり市場予想を上回りました。

3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち素材や金融、ヘルスケアなど10業種が下げました。一方でエネルギーが上げています。

4.個別銘柄動向
コスト高を理由に営業利益率の見通しを引き下げたデルタ航空(DAL)や、提携している養鶏場で鳥インフルエンザウイルスが検出されたと伝わった食肉のタイソン・フーズ(TSN)が売られました。小型カメラのゴープロ(GPRO)も目標株価の引き下げを嫌気して大幅安となりました。独オペル事業を売却すると発表したゼネラル・モーターズ(GM)も下げています。一方で投資判断の引き上げを受けて動画配信のネットフリックス(NFLX)が上げています。

5.為替・金利等
長期金利は0.02%高い2.50%となりました。ドル円は113円台後半で推移しています。

【VIEW POINT: 今日の視点】
ドル円が昨日と同水準で推移していることから本日の日本市場は小動きでのスタートが予想されます。本日も明確な方向感はでそうにありませんが、こうしたなかで昨日に2兆円を割り込んだ東証1部の売買代金に回復がみられるかがポイントとなりそうです。

(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)