NYダウ: 20054.34 ▼35.95 (2/8)
NASDAQ: 5682.45 △8.24 (2/8)
【米国株式市場】
<ニューヨーク市場>
1.概況
米国市場は材料に乏しいなか小幅に高安まちまちとなりました。金利低下での金融株の下落が重石となったダウ平均は反落となったものの、S&P500株価指数とナスダック総合株価指数は続伸となりました。一時75ドル安となるなど一日を通して軟調な展開が続いたダウ平均は35ドル安の20,054ドルで取引を終えています。一方でS&P500株価指数が1ポイント高の2,294ポイントとなったほか、ハイテク株比率が高いナスダック総合株価指数も8ポイント高の5,682ポイントとなり、前日に続いて史上最高値を更新しています。
2.経済指標等
主要な経済指標の発表はありませんでした。
3.業種別動向
業種別S&P500株価指数は全11業種のうち公益事業や不動産、一般消費財・サービスなど7業種が上げました。一方で金融やヘルスケア、資本財・サービスなど4業種が下げています。
4.個別銘柄動向
長期金利の低下を受けてJPモルガン・チェース(JPM)が1%近く下げ、ダウ平均構成銘柄で下落率トップとなったほか、ゴールドマン・サックス(GS)も軟調でした。一方でナイキ(NKE)が2%高となり、ダウ平均構成銘柄で上昇率トップとなっています。ダウ平均構成銘柄以外では、決算で1株利益が市場予想を上回ったメディア大手のタイムワーナー(TWX)が堅調だったうえ、決算が市場予想を上回り四半期配当を引き上げると発表したアラスカ航空の親会社であるアラスカ・エア・グループ(ALK)が大幅高となっています。投資判断の引き上げを受けてツイッター(TWTR)も買われました。2017年12月期通期の売上高の見通しが市場予想に届かなかったバイオ製薬大手のギリアド・サイエンシズ(GILD)は急落となっています。
5.為替・金利等
長期金利は0.06%低い2.33%となりました。ドル円は111円台後半で推移しています。
【VIEW POINT: 今日の視点】
米国市場でダウ平均が下落したことや、ドル円がやや円高となっていることから本日の日本市場は反落でのスタートが予想されます。本日もドル円の動向に神経質となりそうですが、10日の日米首脳会談を控え様子見気分の強い一日となりそうです。
(マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト 金山 敏之)