そうなのだ。まだ来ないのだよ、俺のiPhone5くん。いったい今どのあたりを飛んでいるのだろうかね?たぶん上海上空かな。どうだろうか?

毎日毎日お店に電話をした。銀座やら渋谷やら。そして疲れ果てた。どうやっても来ないのだ。予約を入れた量販店では「初日に予約された方の分もまだお渡ししきれていない状況ですので」と言われる。そうさ、俺は予約開始の日に東京にいなかった。数日後に予約に行ったのろまな男だよ。ああ。こうやって文章にしただけで脳みそが疲れた。

興奮状態のままカタストロフを得られずに疲労・自家中毒をおこし、プスプスと煙を出している状態である。早く何とかしないと良くない。健康に。恋煩い的な症状だな。経済的に言うとだ。iPhone5のカメラ部分はソニー製品なんだってよ。シャープの液晶関係も入っているといいよね。

さて前回のFOMC直前のこのコラムで「世界をぶっ壊すことになるからQE3はないだろう」「バーナンキにそんな勇気はないだろう」と書いた。しかしあっさりとQE3が発表されてしまった。「ああ、これで世界は終わるのだ」と俺は思った。

ブラジルの国家首脳も中国の首脳も「QE3は迷惑」と発表した。だから俺の見解が全く間違っているというわけではないことはわかった。しかも共和党の大統領候補者ロムニー氏は「俺が大統領になったらバーナンキを解任する」と言っているようだ。つまりQE3はオバマ大統領の再選を支援するために発せられた。とても政治的な意味合いの強い経済政策だといえる。早い話が「バラマキ」なのである。

ニッポンの政治家諸兄も選挙が近づくとマニフェストとかいう嘘をついていろいろと甘い水を選挙区にばら撒く。それと全く同じ事。それを何万倍もの規模で世界中に迷惑をかけながらやってしまおうというのだ。これは大迷惑だ。迷惑千万だ。

迷惑千万といえばあの政治家だ。はっきりさせないでなんとか上手くやれてきていたはず。それが政治のはず。次の選挙の争点を原発・消費税から塗り替えようとしているのだろうか。東アジアの3国がそれぞれに内政の問題をすり替えようと共同で脚本を書いたのか。俺にはわからないけどあちらさんたちもバブルがはじけたら国内を統制できはしないんだろう。

中国上海株はほぼ4年ぶりの安値だし。国家が割れるという説も全くの絵空事とは聞こえなくなってきた。愛が必要だ。ジョン・レノン的な愛がね。そして俺に愛Phone5をお願いいたします。なるはやで。

サンプラザ中野くん数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。

http://spnk.jimdo.com/

※当コラムは執筆者の個人的見解であり、当社の意見を表明するものではありません。