サンプラザ中野くんだー!

 ヘンプというのはいわゆる麻。麻にはいくつか種類がある。亜麻=りねん。ちょ麻=ラミー。黄麻=ジュート。洋麻=ケナフ。そして大麻=ヘンプ。等である。ヘンプは大変に生育がよい。成長が早いのである。百日草とも呼ばれる。あっという間に3メートルくらいに育つのである。古代から人間に有用な植物として活用されてきた。繊維を利用して衣服などに使われた。日本においては神道との繋がりも深く、天皇家に納められてもいる。それは現在でも続いている。身近に見られる物としては神社のしめ縄。また横綱の綱も、その中心にはヘンプが使用されている。さて、なにゆえ「ヘンプの出番」なのか。それは6月初めに開催された「食料サミット」にある。いわゆるバイオ燃料をどうするかが今後の世界の食糧問題に大きな影響を及ぼすということが言われた。バイオ燃料は石油価格の高騰により注目されている。トウモロコシなどを原料に油を作る技術である。つまり食べられる穀物をもとに油が作られているのである。この事実が世界の穀物市場に与えるインパクトは大きい。確実に穀物市場も上昇しているのだ。食べられるものが減り、値段も上がる。これでは脱石油を標榜しても意味がない。

 そこでヘンプである。ヘンプの実からは良質な油が取れる。もちろん自動車だって走らせられる。食料にもなるし様々な生活用品にもなる。ベンツのEシリーズの消音材はヘンプで作られている。可能な限りリサイクル素材を使用したいとするベンツ社の環境対策への意気込みが見られる。ドイツでは住宅建材としても使用されている。先にも書いたがヘンプは生育が早い。一年に何度も育つ。おまけに大概の土地で育つ。しかも育てるのも割と簡単。もちろん日本でも育てられている。都道府県知事の免許が下りれば畑で栽培することが可能なのだ。有名なのは野州麻。栃木県で生産されるヘンプの総称である。他にも滋賀県はじめ多くの場所で栽培されている。天皇家に納められている物は四国で生産されているらしい。

 問題は「麻薬的」な部分である。大麻にはTHCという成分がある。これが作用する。しかし今産業用に作られている大麻はこの成分がほとんど入っていない物なのである。だから許可されるのだ。
なのでその辺も問題ないのだ。

 石油問題も食糧問題もエネルギー問題も解決できるのはヘンプだけなのだそうだ。既に日本の大企業で研究も進んでいると聞く。きっとそこの株は上がるだろうなぁ。もうすぐだ。ヘンプの出番だ。

「Bye Byeパラガール/サンプラザ中野くんfeat.DJよっしー 」を含むコンピレーションCD「夏物語 2008」EMIミュージックから6/25に発売
おなじく
「超然パラパラ!!プレゼンツ・9LoveJ・スーパー・コレクション(DVD付)」はavexから発売中
評判良いです 聴いてください EMI版とavex版 バージョンが違いますからー

サンプラザ中野くん
数々の爆発的ヒット曲を生み出してきた「爆風スランプ」で活躍。自身のホームページでも意外な側面を見ることができる。
http://web.mac.com/bakufu3/