わくわくするぜ!サンプラザ中野だー!

俺は小野選手に期待しているよ。俺の母の旧姓は小野だからね。中田にも期待している。同郷だからね。

小野も中田もサッカーの技術に長けているだけでなく、ゲーム中の「ひらめきが凄い」と評価されている。ボールは動き続ける。状況はどんどん変わる。その中で彼らのひらめきがゲームを作るのである。(でしょ?)。

以前、俺も突然ひらめいた。それは、「ゲーム」であった。

10年ほど前のある日、俺は兄と食事をしていた。恵比寿だったと思う。兄が言った。

「なんかいい話は無いかな?」

俺は言った。

「やっぱり逆転の発想だね」

兄が言った。

「例えば?」

その瞬間俺の頭の中でひらめきが起こった。

「例えば、4人でやるオセロとかさ!」

頭の中で出来上がっていた。それはこんなものだった。

あの黒い面と白い面で挟みあいをして、陣地を取り合っていくゲーム。これを4人で行うためには、先ず4色の駒が必要だ。その4色が一つの駒に存在するとなると、必然的にそれは正四面体である。つまり底辺が3本のピラミッドである。この正四面体をゲーム版の上にそのまま置いたら、何色の陣地なのか皆目分からない。そこで逆転の発想だ。俺は頭の中でゲーム版に正三角形の穴を開けた。そこにピラミッドの頂点を差し込む。するとどうだ、ピラミッドの底の部分が上を向く。つまり四面体のうちの一面だけが上から見える状況になったのだ。

これでゲームは成立だ。

実際このアイデアは後にボード・ゲームとなって発売された。その名も「テンペスト」。(オセロ同様シェイクスピアの作品名から名付けた)。残念ながら同じことを考えた人がいて、実用新案などは取れなかった。売れ行きも地味だったようだが、たまに「テンペストにはまりました!」といってくれる人と出会う。やたらと嬉しい。

さて、そんな俺が最近考えたアイデアは、「扉の無い飛行機」である。当然乗降口は無ければ困る。無くていいじゃん、と俺がひらめいたのは「コックピットへのドア」である。これが無ければハイジャックはかなりの勢いで抑止できると思う。何しろ客席からコックピットへ入ることが完全に不可能なのだから。
そんな話をしたらマネージャーのK嬢もアイデアを出した。それは「あのボタンだけ大きいエレベーター」である。

「あのボタン」とはエレベーターの中に付いている「扉開くボタン」のことである。

俺にも経験がある。

「ちょっと待ってください!」と閉じかけのエレベーターに乗り込もうとする人のために「開く」のボタンを押す。しかし間違えて「閉じる」を押してしまう。「悪いことをしたなぁ」と、ほの暗い気分になる。人間関係に響くこともある。しかしそのボタンだけが大きければ間違いは減る。

どちらのアイデアも採用した会社の株はぐんぐん上がること間違いなしだ!採用するときは連絡を頼む。

サンプラザ中野:数々の爆発的ヒット曲を生み出てきた「爆風スランプ」で活躍。現在はパッパラー河合と共に「スーパースランプ」として活動中。また「サンプラザ中野の株主への道」でマネックス証券社長松本と対談をご覧頂けます。
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