日経平均株価はTOPIX同様、9/5高値(17,156円)を上回る強気サインが点灯し、相場全体の強気サインが一段と強化されました。目先的には25日移動平均線(16,862円、10/26現在)からの上方かい離の広がりによる過熱感から、7/21高値(16,938円)を起点とした上値抵抗線に頭を抑えられる可能性が高いです。ただ、上昇基調が続く25日移動平均線をサポートに下値を切り上げ続け、4/25高値(17,613円)を上回ることができれば、いよいよ2/12安値(14,865円)と6/24安値(14,864円)とで、2015年高値からの調整局面では「二番底」が確認できます。また、緩やかに下落基調にある200日移動平均線(16,603円、同)も200日前の株価が次第に低下することで同線の上昇につながりやすく、2017年に向けての先高期待が高まる公算が大きいです。

週足でみても、株価が調整を回避し高値圏で踏みとどまったことで、26週移動平均線の下落は先週だけにとどまり、13週移動平均線とともに上昇がしばらく続きそうです。
年初からの価格帯別累積売買代金が最も積み上がっている16,500円~17,000円を明確に(5日間17,000円超えが続いた)上回ったことで、今年の最も重要な上値のフシとなる4/25高値を超えることができれば、市場全体の売買代金は増加することが予想されます。そうなると上値メドは昨年12/15安値の18,562円処、まだ先の話になると思いますが、4/25高値から6/24安値(14,864円)までの下落幅2,749円の倍返しの上げとみた20,362円なども考えられます。ただし、これはメインシナリオです。4/25高値を上回れず、8/4安値(15,921円)から形成される右肩上がりの下値支持線まで下げるようだと要注意です。

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東野 幸利
株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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