日経平均の週足では、26週移動平均線(以下、26週線)の今後の方向がポイントです。今週は既に上昇基調にある13週移動平均線をサポートに上値を伸ばす陽線を形成していますが、依然として26週線の下落基調は続いています。

しかしながら、その26週線も来週からは26週前の応答日株価が下げに転じるため、26週線は下げ止まり上向きに転じやすいタイミングに次第に移ってくる。12月中旬には26週前が13,000円を割り込んだ6月安値付近にあたり、26週線の強い上昇が株価を押し上げる力として働く公算が大きいのです。そのタイミングで、現在の三角もち合いを上放れることができるかが重要なポイントです。例年通り、12月の株高に期待したいです。

一方、逆のリスクもあります。2013年末ごろまでに三角保ち合いを上放れできないと、今度は26週前が15,000円近くに上昇した7月高値の局面にあたるようになり、今度は26週線が下げに転じ、株価のもち合いを下放れの方向に押し下げる要因になりかねない。ただ、その時点で株価が15,000円を上回っていれば、そういったリスクは小さいとみることができます。

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さて来週、決算発表が一巡し、アナリストの評価次第で株価が動意付く銘柄が一段と増えてくる可能性があります。それともう一点は、新興市場の方で1ヶ月程度途絶えていた新規上場(IPO)が来週は4社も控えていること。IPOに集中する可能性もありますが、そのあとどうするか?なども考えておいた方がいいと思います。波及効果も相まって、強気資金による新興株への物色が予想されます。4月以降、上場した銘柄で比較的しっかりの銘柄の方がよさそうな気がします。待ち伏せでも良いかもしれません。
オークファン(3674)、ペプチドリーム(4587)、アメイズ(6076)、オープンハウス(3288、東証一部)、エナリス(6079)などを参考にみています。あくまでもひとつの考え方、短期狙いですが。

東野幸利

株式会社DZHフィナンシャルリサーチ

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