日経平均は大きく下げるようで下げない。「下げない相場は強い」とはこのこと? 上値が残っている兆候なのかもしれません。2012年8月は東証一部の1日あたりの売買代金は2012年8月30日現在で8711億円。9000億円台はほぼ不可能です。ただ、9月以降は少し増える傾向にあるので少し期待したい。株価上昇で売買代金増加→そして売買代金が増えれば株価は上がる、となればいいですが・・・。

確かに、中国の景気減速懸念や9月の欧州再燃危機などが手控えムードをより一層強める格好となっています。よく似た状況は昨年から何度もあったような気がしますが、株価が下げトレンドにある最中の動きと、足元のように二番底を形成したあとの小さな微調整の動きは意味が違います。その時「点」の相場の雰囲気(警戒感)よりも、トレンド「線」で捉えた方がいいと私は思います。

比較的高位に位置している主力株は狙い目ではないでしょうか。例えば、メガバンクやトヨタや日立などの直球勝負でもいいと思いますが、とにかく下げてない主力株に注目しましょう! しかも、また長期金利が低下(債券価格は上昇)してきています。なので、配当利回りが高いといった条件もあり。9月中間配当取り狙いとみせかけて、早めに動くとキャピタルゲインを確保できる可能性もあるかもしれません。おそらく、地合い好転なら配当利回りの高い国際優良株を先に買ってくる可能性はあると思います。

今日の日経平均は後場からダメ押す展開でしたが、200日線(8,977円)処で下げ渋り、引けは少し戻して終わっています。200日線をサポートに反発するシナリオであれば、今晩の海外株は高くなければいけません。昨晩、ダウ平均は8/24の中陽線の中で3日間下げ渋っており、今晩が最初の反発のタイミングかも? 週末のイベント(バーナンキFRB議長講演)ばかりを気にしすぎると、後手後手の戦略になってしまいます。

以前より着目している、OKI(6703)は横バイの推移。92円、95円を超えてくると、もう一段戻りを試す場面がありそうです。

東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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