3月15日も日経平均は続伸。2010年4月高値11,408円を起点とした右下がりの主要な節目となる上値抵抗線に迫ってきています。主要な節目で必ず止まるということはないですが、少し気になる水準なのでみておきましょう。

前回は日経平均の当面のメドを直近の値動きから、上昇5波目のV計算値「(9,866円-9,509円)+9,866円」で10,220円程度と見積りましたが、実はもう少し過去を遡ると上値メドのヒントが隠されています。

「過去の値幅は将来のどこかで生じやすい」という法則ですが、2010年9月安値8,796円~11年2月高値10,891円までの上昇幅2,095円を、2011年11月安値から上げれば10,230円。前回の見積りとほぼ同じ水準になり、上値メドの有力な候補となります。

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さらに上のケースだと、2009年11月安値9,076円~10年4月高値11,408円までの上昇幅2,332円を、2011年11月安値から上げとみれば10,467円になります。

上記の上値抵抗線とその価格が一致する時点から下落に転じるとすれば、10,230円が濃厚です。一方、10,467円まで一気に上昇するとみれば、上値抵抗線を上回るシナリオとなります。ただ、高値形成後にいったん上値抵抗線(そのときは下値支持線)に向けて下げたあと、もう一段上昇が続くパターンになりえますでしょう。

次に横軸(時間)です。昨年11月安値を起点に相場一巡とされる「76」日が経過した日は3月15日(日経225先物は16日)となります。3月15日前後と10,220円~10,230円は同じタイミングで一致するものだと予想していますが、今日の段階では上値抵抗線まで到達していません。いずれにしても、7日の直近安値から「9」日経過する3月19日~22日、3月30日や4月12日なども昨年の2月高値からの経過日数を将来に対等させた日柄として重要です。

横軸(日柄)と縦軸(値幅)の均衡あらば、頭打ちとみてよいのではないかと。
東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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