10月19日の東電株(9501)。上下たった1円しか動かなかったのは、やはり「嵐の前の静けさ」だったんですね。

「マド埋め」→「はらみの寄せ線」→「遊びのもち合い」→「十字足」。「基本数値に近い対等日柄」でマド埋め(200円)の安値を付けてきたので、しばらく見ていました。

やや遠目でみると、7月高値643円を超えると二番底?となりますが、少し高値が遠すぎて忘れそうですね。ただ、6月安値148円~7月高値643円までの日数よりも、7月高値643円~10月5日安値200円までの日数の方が長いレフトトランスレーション(サイクルの天井が中心点よりも手前で付けるパターン)。これだけでみれば弱気型なのです。

上記の基本数値に近い対等日柄とは、5月11日高値~7月22日高値までの「52」に対して、7月22日高値~10月5日安値までの「52」。その前に現れた2月23日高値~5月11日高値までの「51(基本数値)」の日柄が、横にずれて形成されたのです。

いずれにしても、今日の長大陽線で相場つきが変わりそうですね。

通信インフラ好調を報じられたNECから連想できそうなのは、アンリツ(6754)。鉄道関連のところでは、東京急行電鉄(9005)と京成電鉄(9009)に注目しています。

10月の月初、某外資系証券が、格安航空会社サービス開始に伴う成田空港への鉄道需要の増加期待、沿線人口の増加率が高いということで、両社を「買い」継続としています。京成の沿線に住んでいる私だって、最近は若い夫婦が増えてきたような気がしています。東京の中心から同じ半径両サイドを比べると、やはり神奈川よりもまだ半値ぐらいですか?

そんなことはどうでもいいのですが、株価は両者ともに3月安値から30%前後上昇した水準。日経平均が10月5日安値から反発基調を強める一方で、逆に短期調整局面にあります。
特に京成電鉄の株価は、2000年のバブル崩壊後の安値以降、安値を切り上げながら足元は値動きが小さく収れん。中期的な正念場にありますが、2009年高値665円手前あたりまでは上昇余地ありとみています。

昨日、京浜急行電鉄(9006)が上期の減益幅縮小を発表しましたが、そういたニュースなどもセクター全体に対する業積不安を取り除く要因にはなってくると思います。

スマホがウィルスの標的になっています。特にAndroid端末はウィルスによる被害を受けやすいとか。Android OSは誰もが自由に利用できますし、製品に組み込むことが認められています。開発したアプリも独自に配布することができるのが、ウィルス増加の要因だそうで。

まだユーザーのウィルス対策への関心は低いのが現状。携帯電話の延長線上の感覚で使っている程度だと思われます。セキュリティーソフトを入れるのが普通のパソコンと同じように管理したほうがいいとのこと。

そうなると、・・・ウィルス関連でトレンドマイクロ(4704)が面白い。トレンドマイクロといえば、私にとっては懐かしい銘柄。2000年のIT相場の始まりの株でした。当時、有名なアナリストがトレンドマイクロを採り上げ一世を風靡。私は、九州で営業マンをやっていましたが、バブル高値入社で下げ相場しか知らなかった私にとっては、IT相場の強烈な上げ、下げは鮮明に覚えています。

東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ