東京市場は短期的な値ごろ感もあり、そろそろリバウンド狙いの買いが予想されましょうか?米ダウ平均も昨日の下げで25日線まで下げてますので、今晩の反発を見越した買いなども入ってきているようです。朝方から銀行株や通信株の上昇が目立っていました。そう、これらは円高懸念の比較的小さい銘柄群で、配当利回りの高いところ。3月の配当取りを前に下がるところを先回り買い・・・でしょうか。先回りといった時期でもないのですが、地政学リスクで様子見スタンスが蔓延するなか、思い切った行動ですね。誰も買わないときに買うスタンスは勇気がいる分、見返りが大きいかも。
一方、昨年後半からの株価上昇で、売りをためらっていた国内法人の益出し。業績の良い銘柄などは特に先延ばしになっているようなイメージとか。なので、目先はそれらの売りで上値を抑えられえるかもしれませんが、上昇トレンドが続くなかでのショック安の投資行動は買いでいいのでは。下落トレンドの最中にショック安となったリーマン・ショックのときとは考えは逆にならないと。テクニカル面でみると、1月後半にもみ合った際の節目(10,496円-10,480円)や、昨年11月安値と今年の1月安値とを結んで延長させた上昇トレンドライン上まで下げてきたことから、ある意味最初の正念場。一目均衡表でも雲上限や遅行線が当時の株価と接するタイミングにきており、それらを意識して反発できるかが注目されます。24日は変化日候補でもあり安値形成? 押し目買いの好機となるか、期待どころです。
話しはガラッと。新聞を読むときは、一面から順番に読まれるでしょうか、それとも一番後ろから読み上がっていきますか?「どっち派」でしょう。
昔の証券マンのなかには「後ろから読み」をする人がいたかな~、私も実は20年近く「後ろから読み」を続けています。というか、一度慣れてしまうと、一面から読むと中身に集中できないんですよね。それに加えて40歳過ぎると、不必要な情報は自然と頭から削除されてしまう、・・・だったらまだいいのですが、重要なものまで忘れるようになりました。
新聞の一面記事には特にその日の特ダネ、とまではいかないにしても、最重要ネタが掲載されています。株式市場でもよく材料視される記事が多いですよね。だから、頭が回転していない時間に一面から読んでいると、会社に着いたときには忘れてしまっているんです(笑)。かなりマズイ。
やっぱり、「後ろから読み」で一面記事を読み終えると同時に全部を読み終えるぐらいがちょうどいい。「後ろから読み」を教えた私のある後輩は、一面まで辿り着けずに重要な部分を認識していなかった、といったこともありましたけど、それもまた問題でしょうけどね(笑)。
後ろから読みは効果があります。日経新聞だと、社会面から入ってスポーツ、そしてテレビ欄に巨大広告、次の市況面や株価欄などは前日の復習になります。株価欄では新高値銘柄の顔ぶれをチェック。ここのところはその顔ぶれも全然違ってきてますね。
マーケット総合欄でも復習です。データなどのインプットもできますし。次の投資・財務欄では業績の足元の動向をざっくり把握。開発だの研究などの欄は賞味期限の長そうなものだけをチェックします。そして企業欄には個別企業の直近の材料が出ています。会社の規模に対して、材料がどれだけインパクトがありそうか・・・など。
国際欄からは、先物やFX取引を手掛けられる方にとっては重要になってきます。そして経済や政治の話などに進んでいき、ようやく一面に辿り着きます。今日は何処めくっても、中東の政情不安や原油の話が多かったような気が・・・衆院解散・総選挙などネガティブなニュースが目立っていました。
しかし、ざっと自分で新聞を読み終えたあとの感覚、ネガティブな要因もネガティブと感じなくなる感覚、・・・これが織り込みというやつでしょう。今日、株価が仮に下げ渋れば反発の兆しかも。目先の押し目の好機となるでしょうか。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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