日経平均は昨年8月安値から順調に上昇が続いていますが、先日の某新聞によると、チャート上では調整(下落、弱気)サインが目立ってきたとのこと。調整とあれば、縦の調整(値幅調整)か、横の調整(日柄調整)か? 調整は調整でも、両者は随分違います。
しかし、そこには「交替の法則」という、エリオット理論でいうところの、連続する5波構成(上昇、下落、上昇、下落、上昇)のうち2回ある下落局面、つまり、「2波目」と「4波目」は同じ調整パターンになりにくい、といった法則があります。「2波目」が鋭角的な調整であれば、「4波目」は横ばいの調整とか・・・
確かに、日経平均(終値ベース)の8月31日安値8824円~10月6日高値9691円までの上昇が「1波目」。10月6日高値~11月1日安値9154円までの下げが「2波目」。
11月1日安値~12月21日高値10589円までの上げが「3波目」。そして、今は4波目にある?
そうだとしたら、「2波目」の下落率(前上昇幅に対する61.8%押し)が大きかったため、1月13日高値からの「4波目」の下げは比較的浅い、との見方ができます。2日の大幅高などはそれを意識した動きなのか。
また、日経平均の「3波目(1435円)」は「1波目(867円)」の1.6倍程度上昇し、日経225先物(ザラ場ベース)だと、「3波目(1500円)」は「1波目(867円)」のピッタリ1.5倍上昇したところで頭打ちしています。
エリオット理論でいうところの、「3波目」は「1波目」の上昇幅の1.38倍、1.5倍、1.62倍、2.62倍になりやすい、5波構成のうち「3波目」が最も長くなりやすい、という理屈通りのところでしょう。
これからも理屈が続くとすれば、比較的浅い「4波目」の調整のあと、そんなに大きくはないけれど、「5波目」の上昇が残っているかもしれません。しかし、注目のソニーやキヤノンは弱いですね。ハイテク株のなかでも「家電売り」の「重電買い」でもやっているのでしょうか?
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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