日増しに高値警戒感は強まっているようです。比較的先駆して上がった銘柄は特にです。
前回、ソニーのマド埋めの話をさせていただきましたが、ソフトバンク株が昨日、ローソク足では、かなり長い上ひげを引いて取引を終えました。「陰の大引坊主(上ヒゲのある陰線安値引け」よりも、ヒゲがもっともっと長いやつです。「とうば足」に近いともいえましょう。感覚的には、上昇してきたものを、その上からフタをかぶせるといったイメージでしょうか。転換足になるとよくいわれています。その逆は、下に長いヒゲを伸ばした「たくり足」というもので、底値圏にでると買いシグナルになるといわれています。

短期的に上昇が加速してきたコマツ株。8日高値の2500円は重要なポイントの一つです。11月26日高値2404円~30日安値2307円までの下げ幅97円を、2404円からさらに上げた2501円に合致するからです。知り合いの情報系の人にいわせると、先駆して上げた銘柄から海外投資家が売りを少し出してきたとか・・・コマツ株は先行指標としてみている銘柄なのですが、今日の地合いでも2500円を抜けなかったですね~。

東証一部の騰落レシオ(25日)が158%となった点では過熱感は指摘できます。しかし、中小型株なども含めてかさ上げされてますので、目先の過熱シグナルになっても、中期的には買いシグナルになり得るかもしれませんね。4月5日に日経平均が高値を付けたときに記録した153%を超えましたので、確かに・・・・近々にも調整はあるでしょう。
でも、重要なのは次の押し目で何を買うかです。全体相場が下がれば、全体に売り圧力はかかると思いますが、現在、買われている出遅れ株のなかでも、そこで下がらない銘柄を買うのがいいと思います。

今日の売買代金上位はメガバンク株や証券株の一角でした。一部を除いて、それらは戻り高値更新です。特に凄かったのが第一生命株。5.5%も上昇しました。何かが変わる兆候でしょうか。

東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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