日本株、現状の下げの範囲ならば、中長期の上昇トレンドはそう簡単には崩れません。何故ならば、昨年3月安値からドバイショック時の11月安値を通る右上がりの中期下値サポートラインがあり、そこよりも株価はまだ上にあるからです。なので、下げた要因がある程度明確であれば、ある意味5月の下げは大したことはない。下げた反動は時には2倍になって返ってくるもの。誤発注が要因とされる米株暴落によるショック安は、日本株にとって絶好の買い場到来になるのでは、すべての日本株ではないでしょうけど。

リーマンショックのように既に相場が下落トレンド入りしているときと、あくまでも上昇トレンドが続いているときのショック安の意味は全然違います。人が階段を下りている最中に足を踏み外したら、尻餅ついて2、3段下に落ちるケースがあるかもしれません。3段も下に落ちると、痛みをかなり伴いそうです。でも、階段を上っている最中だったら、足を踏み外してもそこでとどまるか(反発)、少し休めば(もみ合い)また上ることができる、体力があって最後のゴールが見えていれば駆け上がる(急反発に加え、反動2倍)ことだってできるかもしれません。上昇トレンドが続いているときのショック安は一時的なものにとどまるケースが多いのです。ただし、そういった調整を繰り返しながら、いつかトレンドは反転します。その見極めが難しい!!

ただ、当面戻り売りは出てくるでしょうから、高値回復は少し先の話になるでしょう。ショック安を直ぐに吸収できるほど、まだ若い相場だったら話しは別ですが、リーマンショック前後の水準まで既に上昇し、体力を使い切ったあとなので、それなりに調整期間は必要。8月のお盆前後までは、横ばい相場が続くような気がします。
マーケット分析の中ではよく使われる日柄。上記でも挙げた、昨年3月安値からドバイショック時の11月安値までが177日。さらにドバイショック時の11月安値から177日後は8月17日になります。それまでに10800円前後を中心に動く相場環境であれば、その時点の情勢にもよりますが、横ばい相場から上に放れる相場展開? かなり楽観的かもしれませんが。

結局、当面ユーロはやはり弱くて、ドルが買われる分、円高基調に強い動きはなく、円安ドル高で株式市場としては為替動向を弱気要因とする雰囲気にはならないと思います。業績も今期好調が続くなか、株価下落で割安感が強くなり下支えに。むしろ、普天間の問題や政局混乱などを背景に外国人投資家の日本株へのスタンスがどうなるかがポイントでしょう。
外国人投資家はリーマンショックのあった2008年9月から昨年3月安値まで日本株を6兆円売り越した一方、昨年4月から今年の3月までの1年間で6兆6000億円程度を買い越し。本気で日本株を買い過ぎていたならば、その分売りがでる可能性はありますが、売った分を買い戻しただけ。中国株が低迷するなか日本株にシフトしただけで、ここから日本株売りが大量に出てくるとも思えません。東京市場はお盆前後までは出来高低迷、株価は横ばい。その間、中小型株・新興株の方が比較的立ち直りが早いような気がします。

東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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