きょうの相場は特に手掛かり材料がないことに加え、材料株物色も配当狙いの買いも続かず。トヨタ株が反発すると、少しは雰囲気も違うでしょうけど・・・。
ただ、新興市場株はまだ比較的元気ですね。特にネット関連はITブームのとき、期待先行でかなり人気化した経緯がありますが、10年近くたって調整がかなり進んでいるものが多い。現在、業績の裏付けがあるSNS(ソーシャルネットワーキングサービス)関連などに資金は集中していますが、ネット関連全体に波及する可能性もありましょう。
私の年初恒例の月足チャート鑑賞でも、意外だと思ったのは新興市場銘柄。なかでも背景とつながりを持って見られるのが、ネット関連、携帯関連、コンテンツ関連?全部同じような感じです。
某新聞にも掲載されていましたが、インドの携帯は凄いですね。1月の新規加入者は過去最高で・・・累計加入件数は5億4500万件。まだまだ、日本の関連企業はビジネスチャンスがあるみたいです。
東証一部の時価総額上位にあるヤフー(4689)の株価の動きを見れば何となく、ネットの風が吹く雰囲気も・・・。二番底から中期上昇銘柄になってきそうな感じがします。
また、前日ある番組で紹介しました、楽天(4755)。2001年からの大きな動きを見ると、ユニクロ(ファストリ、9983)が中期二段目の上げに入ったあたりの動きと良く似ていますよね。
月足チャート鑑賞はチェックしたあと忘れる銘柄も多いのですが、ぺこちゃん、鬼、ツ○○などもしっかりチェックしていたのに最近気付きました。せっかくなので、そのほかもご紹介しますと、明電舎(6508)、古河電工(5801)、日本車両製造(7102)、日産車体(7222)など。新神戸電機(6934)や日本信号(6741)、東洋電機製造(6505)などもそう。ただし、短期的な過熱感はあると思います。なかでも、鉄道関連は2~3年の息の長いテーマか。
ここまで書いた段階で、東京市場は前場が終了。日経平均は19円安です。ほとんど動いてないに等しい。目立つのは鋼材の値上げ報道があった鉄鋼セクターだけ。
米金融株が上昇したので、メガバンクあたりに期待しましたが、三井住友だけの上昇にとどまっています。これじゃ指数は上がりません。おまけにドル円は90円を割り込んできましたし、後場も買い手控えムードが強そう。きょうも10400円突破は無理か・・・。
大した事はないですが、少し興味深かったのでご紹介します。昨日の日経平均の安値10129円は、2月1日の安値10129円と同じ。しかも、ローソク足も良く似た形状、十字足に近い足となりました。2月9日の安値を中心に左右対称の十字足。高値からこの程度の下げでは普通は使わないですが、2月9日の安値を中心に逆三尊型の株価パターンに準じた形になりつつあります。これは底値形成の最強パターン。
後場からは昨日安値10129円を下回ってきてはいますが、せめて10020円処で下げ止まるかどうか。
パターン分析ではそこから反発に転じた場合、1月後半高値から2月前半の戻り高値、直近高値10400円処を結んだネックラインを超えるかがより重要になってきます。要するに抵抗が強い価格帯。それだけにハードルは高いですが、超えれば意外と上に伸びる動きが期待できるかもしれません。超えればの話しですよ・・・。
東野幸利
株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ
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