11月の東証1部の売買代金は一日平均で1兆2638億円。2月以来の低水準です。先週26日の某新聞記事のなかにも書いてありましたが、その時点で11月はこのままいくと、一日あたりの売買代金が4年4ヶ月ぶりの低水準になるとか・・・。11月は既に終わりましたが、おそらくそんなもんでしょう。そういう状況が続くと増資分を吸収することができず、更なる需給悪化要因になるといわれます。でも、2月以来の低水準とはいっても、翌月の3月以降は上昇したじゃないですか。3月安値を基点に8月高値まで50%も上昇しましたね。

売買代金は株価が徐々に上昇する過程で増えてきます。だから、売買代金の低迷している間に株を買っておけばいいわけです。11月の売買代金の低迷は買いのタイミングだったのかもしれません。
増資だって商い低調なときは悪者扱いされますが、相場が活況となってくれば、逆に上昇するときだってあるのです。短期的には需給悪化要因でも、中期的には資本増強、財務体質の改善につながるからです。もっと重要なのは、相場が活況で上昇相場になってくれば、投資家に利益が生じ、中期的な観点で増資を受け入れる余裕がでてくるわけですね。目先の需給悪要因を無視できるわけです。お金持ちと同じで、目先の行動や値動きに一喜一憂しない心構えができるのでしょう。私は東京で証券や銀行の営業をしてましたので、何となくつながるものはあると思います。なかには細かい方もいましたが・・・(笑)。
久しぶりに一目均衡表の話題ですが、月足では転換線が今月12月から上昇に転じます。これまで上昇相場では下値支持、下落相場では上値抵抗となってきた転換線が今月から順調にいけば3ヶ月間上昇が続きます。実は今年高値を付けた8月にも1ヶ月だけ上昇に転じたことはあったのですが、2ヶ月以上ともなると、何と2007年2月以来になります(当時の高値は18300円)。
12月からの転換線上昇を考えると、どうしても11月は11月の転換線8894円をいくら下がっても維持しなくてはいけませんでした。
しかし、月末はドバイショックといわれながらも27日安値9076円で見事に踏みとどまり、30日から反発となりました。ということは、転換線に株価が乗っかった状態で12月を迎えることになります。12月は転換線が上昇に転じることは大方わかりますので、乗っかる状態が続くとすれば、株価は上昇。12月はやはり反発が予想できるわけです。
余談ですが、27日のドバイショックで下げた日の夕方、占星術の先生から電話があり、やはり27日はマーケットにとって最悪の日だったそうです。
ドバイショックの後遺症は残るのでしょうか?世界の主要株指数も2日目ぐらいから反発してましたので、株価の動きを見る限りでは、あとあとマーケットに大きく影響を残すことはないでしょう。影響があるとすれば、それを予見して株価は今頃、ボロボロに下がっていると思います。株価の動きを信じましょう。
そして、12月は転換線の上昇によって株価にどのような上昇バイアスがかかってくるかを追っていかなければいけません。転換線が上昇に転じるということは、ある意味指標の好転です。指標が好転すれば、何か材料が出てくるはずです。その材料が何であるのかを追っていってください。材料はあとでついてくるかが理解できると思います。

しかし、昨日の満月は大きかったし、眩しかったですね。私が家を出るときはまだ外は暗いので怖いぐらいでした。それを眺めながら、日経平均、2日は高値付ける日かなぁ~とも思いましたが、きょうの上げも凄いですね。均衡表ではきょう3日が変化日ですが、目先の高値を付けるでしょうか?

東野幸利

株式会社T&Cフィナンシャルリサーチ

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