私はお鮨が好きです。それには本当に色々な理由があるのですが、その中でもひとつ特別なことがあります。それは、お鮨は目の前で調理してくれる、数少ない料理だと云うことです。
食材を切るところから、料理を完成し、ツメなどを塗り、更には目の前に供するところまで、全てが食べる人の眼前で行われます。その結果、食べる人は何を食べているかを確認出来ますし、作り手は食べる人に合わせて色々と作り変えることが出来ます。大きさから食材、味付けまで、全てをダイナミックに変えることが出来ます。こんな料理は、あとは鉄板焼き系くらいしかありません。食材等に制限を持ったお客さんに対しての対応の幅も、とっても広くなり得ます。
なんで急にこんなことを書くかと云うと、そんなお鮨の特性を活かして、お鮨屋さんに特別なお願いを聞いてもらう企画を、或る事情で考えたからなのです。そして思う。お鮨っていいなぁ。いつまでもお鮨を愛していきたいと思います。