生まれて初めてロシアに行きました。正確に云うと、30年以上前にトランジットでモスクワの空港に数時間いたことがあるのと、20年近く前に便乗させていただいたスイス行きの小型ジェットが、燃料補給のためにシベリアの真ん中の何もない所にポツンとあるカードが使えてドルで給油出来る謎の空港に深夜に降り立ったことがあることを除いて、初めてロシアの地に立ちました。

ロシアは思っていたよりも安全で、思っていた通り「違う」所でした。建物の外観は所々北京、上海、大連、天津などと似ているのですが、恐らくこれは逆で、ロシアがこれからの街の建設に関わったので、中国がロシアに似ることになったのでしょう。建物は全般にはヨーロッパに似ているのですが、これは日本で云うところの江戸時代後半の頃から、日本における明治時代のようにヨーロッパ化を進めたからであり、文化はやはりヨーロッパとは違う気がします。

働く人は、その職種によってオリジナルな人種が違うようで、まぁ世界中そうですが、階級社会なんだろうな、と思いました。その意味で、日本は本当に(他国に比べると)平等で、いい国です。軍用車は古い車が多く、「東」な感じがします。警備とかにはムラがあり、統制が効いているところと、緩いところが、不規則に混在しています。基本はあまり豊かではないのでしょう。

色々なことが、違うなぁと感じるのですが、言葉が全く通じません。話せないので、何が違って何が同じなのか、分かりませんでした。少しだけでも、ロシア語を勉強してきたら、もう少し何か分かったかなぁ。

短くて、ちょっと消化不良なロシアでした。