今日、或るヨーロッパ人の話を聞くことがありました。とても博識で、とても穏やかでいい人でした。この人はオランダ人なのですが、随所で自分たちはプロテスタントだからこうするがカトリックの人はこうするとか、オランダは或る時期にこれだけ栄えたのでこれこれが出来たとか、オランダはこういう考え方でこうするとか、そのようなことを混ぜながら話しました。
良く云えば母国愛が強いのですが、常に微妙に、しかし着実に必ず、自分たちは正しく、他の国はこういう所が劣っている、間違っていると、礼儀正しく、とても丁寧に、しかししっかりと主張を続ける感じでした。外交とはどういうものか、そしてヨーロッパと云う地域の歴史の蓄積を、垣間見た気がしました。
私はこういう、人文地理学というか、人の思考様式や行動様式から逆算して、その地域の特性などを考える、或いはその逆向きに分析してみるのが好きです。マーケットもそうですが、何事も観察が大事ですね。というか私は観察が好きなのだと思います。色々な観察を続けたいと思います。