私は好き嫌いがないので食べもの屋さんでは困らないし、極めて標準体型なので着るものにも困らないのですが、靴だけは、お店に並んでいる靴のほとんどが不可です。私は普段から革靴が好きで、スニーカーは滅多に履きません。なのでビジネスでもカジュアルでも革靴を履くので、多くの革靴を履いてきたのですが、買いたくなる靴はほとんどないのです。いや、正確に云うと、ほとんど全ての靴が、すぐに足が痛くなってしまって、とても1時間でも履くことが出来ないのです。

見た目上の好みもあるのですが、それ以上に、この「痛くて履けない」と云うのが重大な問題です。靴底が厚かったり硬かったりすると、すぐに足がメチャクチャ痛くなります。足を包む革も柔らかい方がいいのですが、靴底が柔らかくシナらないと、もうダメです。革以外のゴム底などは嫌いで、革の底を探すのですが、お店に並んでいる革靴のほとんどは、立派な厚い革の底になっており、対象に入りません。靴屋さんに、「昔のイタリア製の靴みたいに、底が薄くて柔らかいのがいいのですが」と聞いても、キッパリと「ありません」と答えられてしまいます。ふぅ。困ったもんだ。

みんなどうしてあんなに硬い底の靴を履いても平気なんだろう?厚くて硬い靴底って、どんないいことがあるのだろう?そんな疑問を常に持っているのですが、疑問が解消したことはありません。この週末に久し振りに、もしかしたら数年ぶりに、私でも履ける靴を発見した気がするので、もう数日履いて確証を得られたら、廃盤になる前にもう一足買っておこうかと思います。何を隠そう、今まで履いてきた靴もそうして数年前に確保した靴で、靴底も含めて修理をしながら何年も使ってきたのですが、流石に限界が近付いて来たのです。やれやれ。靴って大変ですね。