(まず最初に、昨日のつぶやきですが、冒頭に「旧暦でも新年に入りました。」と書きましたが、「二十四節気では立春となりました。」の誤りです。訂正し、不正確なことを書いたことをお詫びいたします)

マーケットが荒れています。先週金曜日にアメリカで突然起きた大きな売られに始まった動揺が、更にその振れ幅を大きくして、世界を駆け巡っています。月曜のアメリカ株式市場は大きく値を崩し、それを受けた今日の東京市場も昨日以上に売られました。株式市場に限らず、仮想通貨市場も軒並み暴落しています。アメリカにおいては金曜日に、長期金利が上昇したのをきっかけに、株が売られたように見えました。アメリカの株価は今まであまりにも順調だったので、最初はちょっとした調整だったのが、このレベルでも史上最高値からほんの下のレベルだということで利食いが入り、その利食いが利食いを呼び、更にはプログラムトレードの閾値のトリガーを引いてしまい、売りが更に売りを呼び、それが地球の回転と逆向きに伝播しています。仮想通貨についても様々なニュースが錯綜し、流動性のない中で自然落下的に落ちています。

そもそもアメリカで長期金利が上がったのは景気がいいからであり、大型減税で今後更にアメリカ企業には順風が吹き、アメリカ国内経済にも大きなプラスとは見えていても、金利が上がる時には株は上がりにくいという歴史も頭をよぎり、取り敢えずは利食いをしたら、それが強烈な連鎖を呼んだ状況でしょうか。マーケットは、本当に一瞬先は見えないものです。全体では経済も企業業績を取り巻く環境もいいので、どこかで株価は下げ止まり、また上昇軌道に戻るのが基本コースと思われるのですが、北朝鮮ミサイルのようなリスクと違ってその根源や理由が今ひとつ不明なので、逆に立ち直るのも時間が掛かるかも知れません。アメリカの債券市場は巨大です。ひとたび金利が上がり始めると、大急ぎで起債する企業も出てくるでしょう。巨大な市場が動くと、そこには大きなお金が吸い込まれる可能性があるので、その他の市場に対する影響も大きいです。

マーケットは全て繋がっています。このような大変動時だからこそ、暫くはマーケット全体を、日本も世界も、株式市場も債券市場も、延いては仮想通貨市場も、網羅的に観察して分析する必要があるでしょう。ちょうど今月下旬、2月25日(日)にマネックスお客さま感謝デーを東京で開催します。様々な領域や専門分野で我が国を代表するゲストや当社講師陣によって、人工知能などの新技術、地政学リスク、世界経済から、世界と日本の株式市場、債券市場、為替に至るまで、そして資産形成とトレーディングの双方にわたって、深く広く、この状況に於ける投資活動の一助となるような実りのあるセミナーを実施いたします。感謝デーですから途中でとっておきのエンターテイメントも御用意いたしました。是非御参加いただけると幸いです。応募者多数の場合は抽選となりますが、セミナーの大部分はインターネット配信もする予定です。よろしくお願いします。