将棋の羽生善治さんが、永世七冠を獲得されました。史上初、前人未踏など、様々な形容詞が飛び交っていますが、空前絶後になるかも知れない、文字通りの偉業だと思います。

羽生さんとは一度対談したことがありますが、韓国の棋士がルールブック上は出来るが不文律では禁止されているように考えられていた手を使うようになり急に強くなった、と云うことを仰って、それに対して文句的な考えは一切持たずに淡々と対応されていることを聞いて、深く感銘を受けました。羽生さんの本も読んだことがありますが、その中で「才能とは、継続できる情熱である」と云う題の文章の中で、「「天才とは一パーセントの閃きと九十九パーセントの努力である」というエジソンの言葉は、どの世界にも共通する真理をついた言葉である」とも書かれています。

この、新しいことを受け容れ挑戦する姿勢と、継続する努力と情熱が、天才羽生さんに偉業を成し遂げさせたのでしょう。深く、深く、尊敬します。いわゆる才能があっても、偉業を達成するどころか、成功するかどうかも分かりません。羽生さん、おめでとうございます。そして、ありがとうございます。羽生さんのような歩き方を胸に刻んで、しっかりと歩いて行きたいと思います。