ニューヨークに来ると、仕事が捗ります。ニューヨークには仕事があってくるので、もちろんその仕事はしっかりやるのですが、加えて東京の仕事や、処理が進まずに溜まってしまっている仕事なども、ニューヨークにいる時の方が却って捗ったりします。何故でしょう?

地球の反対側の時間帯なので、働こうと思えば延々と働けるので、仕事の絶対量は普段よりも多くなります。東京の仕事が普段より捗ると感じるのは、普段と同じ東京の仕事量を同じ日数の間に済まさなければならないので、無理矢理でも効率を上げざるを得ず、遠く離れて時差もあるので、丁寧過ぎないようにして淡々と決めて指示をしたりするからでしょう。

しかしそれだけでもないと思うのです。離れているからこそ気が付くこと、見えること、考えることもあります。週末にニューヨークに来て、水曜日の早朝までこちらで仕事して帰るのですが、日曜日にかつての上司であり親友でもある某氏の所に行き、何も予定されたアジェンダはなかったのですが、うねうねと話しているうちに、とても重要なことについて考えが巡り始めました。幽体離脱のように離れて自らを俯瞰することは、いいですね。