マーケットが強いです。マーケットは面白いもので、或る時は心配しなくてもいいことを心配し、或る時は心配すべきことを心配しなくなります。また或る時は弱気の中でマーケットは上昇し、また或る時は強気の中で下落します。表があれば裏がある。陰があれば陽がある。しかしマーケットは感覚とは逆に行くことが案外多いものです。何故でしょう?こればっかりは分からない、と云うのが答えなのですが、それでも尚、何故だろうと考えてみると、ひとつの仮説が浮かび上がってきます。

マーケットは様々な情報やセンチメントを織り込みます。そしてマーケットの参加者は、参加者の種類や数の多さを低く見積もりがちで、流石に自分が誰よりも早く情報を入手したとは思わずも、情報に関する自分の解釈で、マーケットの反応やこれからの方向を推測出来ると考えがちですが、実際には多様で多数な参加者が、自分よりも早く、或いは深く、情報を解釈して既にマーケットの中で行動に移していますから、自分は常に遅すぎるプレイヤーになりがちです。だから逆に行くように感じることが多いのだと思います。だからマーケットは興味深い。
マーケットと云うスクリーンは、飽きることの決してない映画のようですね。