二十四節気では、今週から啓蟄で、それは春分の一歩手前の節気です。啓蟄は、暦便覧に「陽気地中にうごき、ちぢまる虫、穴をひらき出れば也」とありますが、少なくとも最近の東京は底冷えする日が続いています。でも陽気は地中では既に動き始めているのでしょう。啓蟄は、冬眠していた虫が地中の穴から出てくるところまでを指していて、その虫が動き始めるのは、もうちょっと先の話です。そんな季節が啓蟄。企業活動にも様々なサイクルがあります。今は啓蟄だと思っています。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。