ダボス会議が今日から始まりますが、ダボス会議に行かなくなって久しくなるので、題名は<ダボスにて>ではなく、<ダボスでは>としました。今回のダボス会議は、なんと云っても習近平が中国国家主席として初めて参加するのが目を惹きます。大統領就任式を目前に控え、トランプは出席しない。そもそもグローバリズムに反対の旗を掲げているトランプは、スケジュールが合っても出席しなかったかも知れません。メルケルも国内の反グローバリズムなどに配慮してか欠席。

そう云う間隙を縫って、習近平が参加者の中で最大国トップとグローバリズムの擁護者のポジションを演じる。なんともまぁ心地の悪い状況ですが、中国と云う国はしたたかだと思います。陣取り合戦が戦争ならば、これは現代に於けるひとつの類いの戦争でしょうか。ダボスは戦争などの紛争の解決を探る場ではなく、戦場そのものになった。ダボスの空気は重いでしょうか?