今日は、ゴールドマンサックスの Retired Partners' Dinner なるものがありました。私もゴールドマンのジェネラルパートナーを辞めてリミテッドパートナーになってから、早18年が経ちます(ゴールドマンはその後パートナーシップを止めて株式会社になったので、リミテッドパートナーなるものもなくなりました)。
案外長い時間が既に経っているので、私は若い方ですがパートナーの年次としてはもう古い方で、知らない顔の方が多くなっていました。

御存知かも知れませんが、アメリカではゴールドマン出身で政権に関わる人間も多く、ガバメントサックスなどとも云われることもあります。政治・行政に限らず、色々な形で社会的に活躍している人間も多い一方で、悠々自適の生活をしている人間も多くいます。元トレーダーは、やはりヘッジファンドなどをしている人間が多いですが、必ずしもそうとも限りません。今日は250人ぐらい集まったでしょうか。幅広くパワフルな人間が多くいます。

ディナーの進行も、全体の運営も、とてもスマートです。しかしやはり一金融業者に過ぎないとも感じます。金融だけであり、かつリテール=個人のお客様と関わらないでやってきたので、狭い範囲での自信と云うか、シンプルな強い部分がある一方で、或る意味でモロい部分があると思いました。ま、単なる同窓会ですから、色々な感じ方があるでしょう。これで今回のニューヨークの用事は終えて、明日金曜日の午後には東京に着く予定です。

あ、そうそう、トランプタワーの周りはバリケードあり、警官だらけで、夜になると多くのテレビ局がタワーを背景に中継をしていて、それをまたスマホで写真を撮る人が大勢いて、普段の観光スポットとはまた違う様相の観光スポット化していました。でも雰囲気は明るいです。ディナーの帰りに前を通った時には、「NOT MY PRESIDENT」と云う大きなプレートを胸に掛けている背の高い青年も、テレビ局などの間に立っていましたが、観光客もみな無視していました。ま、そんなもんなのでしょう。ではまた明日。