今更ながら、ブレグジットの件には呆れました。党内の権力闘争の為に国民投票を持ち出した上で、国の将来をネタにしてギャンブルをしたキャメロンは歴史に残る最低男ですが、嘘つきで競争に勝ちたいだけで、かつ最後は舞台から逃げたジョンソンも最低だし、さんざん離脱を煽っておいて後から後悔している一部メディアも大馬鹿だし、軽い気持ちで投票して後からEUって何?と検索している人たちもマヌケなもんだし、投票に行ってれば残留になったのに行かなかった若年層も責任は重大です。
民主主義の発明者の一人であるイギリスが、民主主義の罠に嵌まりました。民主主義の効能・功罪を、ちゃんと再教育していなかったのではないでしょうか?かつてサッチャー元首相は、資本主義の発祥の地である同地に於いても、放っておくと資本主義を忘れてしまうと考えて、エブリワンズ・キャピタリズム(みんなの資本主義)と唱え、国営電話企業の民営化の時に、その電話料の毎月の請求書の中に上場する株式の購入申込書を入れるなどして、資本主義を広く再度思い出させるような工夫と行動をしました。
民主主義と資本主義は、人類が作った様々な制度の中で、それらは全て不完全ですが、その中では比較的に最も優れた制度である、とはチャーチルの有名なフレーズです。しかしこの民主主義と資本主義は空気のように当たり前で、放っておくとその仕組み、効能、功罪を忘れてしまうのでしょう。ブレグジットから得る最大の反省は、「優れた社会インフラの効能・功罪は不断に再認識しないといけない」ということではないでしょうか。
私は資本市場オタクだから、そしてマネックスはお客さまにより良い環境で投資とトレーディング活動をしてもらうことが企業の存在意義だから、マネックスはより良い資本市場を作っていきたいと思って創った会社だから、もっともっと、資本主義・資本市場の仕組みと効能と功罪の啓蒙活動を、していかねばならないと、再認識しました。頑張ります!