マーケットが弾力性を失っています。UKのEU離脱問題、テロ、日米中央銀行の動き。
それら全てにマーケットが怯え、何かあればリスクを外すという行動パターンになっているように見えます。マーケットが一方向に或る程度動けば、その動きは反転するだろうと考えて逆張りをする投資主体が出てくるものですが、今のマーケットの中には、そういう主体がとても少ないように見えます。理屈で考えると、いずれ巻き戻しが起きて反転するように思われますが、マーケットは理屈で動くものではなく、むしろ動きたい方向に動くだけなので、流れがある間は逆らうのは難しいものです。
かのブラック博士は、マーケットのことを、象の大群が走っている時にはそこに出て行っても踏み倒されるだけだ。群れが通り過ぎた後に出て行かねばならない、と説きました。今は、この流れ・群れが去るタイミングを計ることが肝要ですね。しかしそれはそんなに遠くのことでもないでしょう。耳を澄ましたいと思います。