イギリスがEUから離脱するか否か。"Britain"がEUから"Exit"するかということで、通称"Brexit"(ブレグジット)と呼ばれてるこの問題は、今月23日に国民投票をする予定です。最新の世論調査では、遂に離脱派が残留派を上回るというニュースがありました。離脱派45%、残留派41%、態度未定11%とのこと。おぉーーー、遂に離脱か!

一方、イギリスにはブックメーカーと呼ばれる、どんな事柄にもオッズ(倍率)を付けて、賭け事を受け付ける仕事が法的に認められていて、かなり盛んです。このブレグジットに対する最新のオッズを見ると、大概のブックメーカーは、離脱に賭けて当たったら23/10払い、残留に賭けて当たったら2/5払う、というオッズを出しています。このオッズだけから計算すると、100人中15人が離脱に賭けて、85人が残留に賭けると、ブックメーカーとしてはイーブンになります。即ち、ブックメーカーは、圧倒的に残留の可能性の方が高いと考えている訳です。どうしてこんな差が出るのでしょう?

世論調査は、単なる一情報です。態度未定の内容の色付けも分かりません。一方ブックメーカーは、世論調査も含め、もっとグラデーションのある情報を一杯収集して、それらを再構成して、最終的にどうなるか?という答えを有機的に考えています。私は、世論調査はInformation(インフォメーション)であり、ブックメーカーのオッズはIntelligence(インテリジェンス)であると思っています。さて結果はどうなることやら。注目ですね!