今のオフィスのすぐ隣にある薬屋さんは大のお気に入りで、他所では見たこともない薬があっておじさんが的確に勧めてくれるのですが、マネックスの創業期のオフィスの近くにもお気に入りの薬屋さんがありました。朝7時過ぎから開いているので、その頃は出社前に寄って薬を買って重宝したり、二日酔いで何か効くものを求めて寄ると、小柄なおばちゃんに「己に負けた」などと云われて楽しいやり取りをしたり、色々な思い出がありました。
今日、とあることで、明日からの出張用に或るマイナーな薬を買いたいと思い、出先だったのですがちょうどその昔よく行った薬屋さんの近くを通りそうだったので、敢えて久し振りに寄ってみました。改装された店先はかつての面影はなく、もう5年くらい行ってなかったのでおばちゃんももう居ないかと思ったのですが、小さな店に入ると果たしてカウンター越しにおばちゃんが居て、いきなり「おや。お久し振りです」とニコッと笑ってくれました。
店内は調剤薬局の待合のように、棚の上には本当に数少ない薬だけしか並んでいませんでした。因みにここは調剤薬局ではありません。この少なさでは流石に私の探しているマイナーな薬はないだろうと思ったのですが、「○X△はありますか?」と聞くと、何と本当に極端に少ない棚の上の商品の中から、「これですね」とその薬を出してくれたのです。まるで手品のようでした。究極の相性でしょうか。おばちゃん、やるね!また偶に顔を出したいと思います。