東京大学大学院のチームが、ピロリ菌による胃がんの発症を抑える酵素があることを発見したとのこと。ピロリ菌が作るタンパク質が胃の細胞に入って「SHP2」という酵素と結びつくと胃がんの発症を促すが、このタンパク質が別の酵素「SHP1」と結びつくと胃がんの発症が抑えられるとのこと。

うーむ。これは興味深い。ピロリ菌を退治するのではなく、ピロリ菌の悪行を帳消しにするSHP1を投入もしくは増やせば良い。これは何となく納得感があります。自然界に在るものを除去しても、また入ってくることもあるだろうし、同様に自然界に在るものと共存させることで、悪い影響をなくせるならば、その方が合理的な気がします。人の世界でも、組み合わせによって、人の行動は随分変わるものです。研究の行方に注目したいと思います。