ちょうど一週間前にも、「コトバ」と云うつぶやきでネアンデルタール人と我々の祖先であるヒト(ホモサピエンス)の違いを書いたばかりですが、ネアンデルタール人が現代人に残した遺産の研究についての記事を見つけました。「コトバ」にも書きましたが、ネアンデルタール人はヒトよりも早く地上に出現し、ヒトよりも大きな身体と脳を持っていたにも関わらず、一気にヒトに滅ぼされてしまった訳ですが、そしてその理由はヒトはコトバを持っていたからと、「コトバ」には書いた訳ですが、The American Journal of Human Geneticsの1月号に載った「Introgression of Neandertal- and
Denisovan-like Haplotypes Contributes to Adaptive Variation in Human Toll-like Receptors」と云う論文によると、ヒトの免疫に関わるいくつかの遺伝子はネアンデルタール人からの遺産であり、しかもそれは日本人の中に最も潜んでいるとのことです。

英語の論文なのでちゃんと読めてませんが、なんでもネアンデルタール人とヒトは交配をしたらしく(!)、その結果ネアンデルタール人が持っていた免疫系の遺伝子が、ヒトにも残っているのですが、全世界の人々の遺伝子を分析すると、日本人が最もその比率が高いと云うのです。ネアンデルタール人由来の遺伝子が残っているケースが、アフリカの人は基本0%、他の地域は10~35%程度で、日本と中国が高いのですが、日本が51%で断トツのトップなのです。これは驚きです。何故でしょう?

アフリカから出て地球上に拡がっていったので、極東日本には、逃れて生き延びたネアンデルタール人が多かったのでしょうか?或いはヒトがネアンデルタール人を滅ぼさずに交配する理由というか事情が日本にはあったのでしょうか?2万年以上も前の話です。花粉症は免疫が関連してます。日本人はこういった事情で花粉症が多いのでしょうか?謎ですが、興味深い話ですね。今日はお医者さんと飲みに出掛けるので、話してみようと思います。