人とサルのIQは大して変わりません。人とサルを大きく分けるものは唯一、コトバです。ネアンデルタール人は我々の祖先ホモサピエンスよりも早く地上に現れ、カラダも脳の質量も、ホモサピエンスより大きかったと云われています。しかしあとから地上に現れた、カラダも小さく脳も小さいホモサピエンスが、あっという間にネアンデルタール人を駆逐して滅ぼしてしまいました。何故でしょう?それはホモサピエンスにはコトバがあったからです。コトバのないネアンデルタール人は、組織化して経済を作ったり戦うことが出来ませんでした。ネアンデルタール人は個人としては優秀でも、組織化して戦え、分業化して経済を強く出来たホモサピエンスには歯が立たなかったのです。人が人たるゆえんは、コトバです。コミュニケーションとコトバを大切にすべし。そんなことを社員と話した今日でした。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。