松の内に、中国では既に2回もサーキットブレーカーが発動されるなど、マーケットは大荒れです。世界中の株が売られ、原油価格も更に下落し、元が売られ、円が買われる。いわゆる"リスクオフ"行動が起きている状況です。背景にあるのは、サウジアラビアによるイランとの国交断絶とそれに従う中東諸国の同様の動きなど中東情勢の悪化。北朝鮮による核実験の強行。アメリカによる40年ぶりの原油輸出解禁などにもよる原油の供給過剰感。昨年夏に大株主等の株の売却を無理矢理禁止した中国政府の政策の期限明けが明日に迫って来ていることやIPOの実施を緩和しようとしていることに伴う、中国株式市場の需給環境悪化懸念。等々です。

こうして見ると、今回のリスクオフの背景となっているものは、天災等ではなく、全て人の行為です。人が原因なら、人が直せる筈。理屈ではそうなりますが、そう簡単ではありません。波乱の船出となった2016年は、雰囲気が好転するには暫く時間が掛かるでしょう。しかし考えようによっては、いい買い場の準備が進んでいるかも知れません。当面は良く耳を澄まし、目を大きく開けて、人々の気持ちが変わり始めるのを見逃さないようにすることが肝要でしょう。
さて今日は午後から八戸に移動しました。八戸駅のホームに降り立つと、寒い!どうも最近東京は妙に暖かかったので、寒さが特に染み入ります。しかしまぁ北に来たのだから寒いのは当たり前。人の営みに比べて自然の摂理は、或る意味安定しています。一方、人の行為とそれによって惹起される様々な現象は、不安定だからこそそれに取り組む妙味があります。前向きに考えて2016年を乗り越えましょう!