昨日のつぶやきで書きましたが、トレーダーであっても、自らが作ったポジションには、特にその持ち値には、マーケットの中では全く意味がないと理解していながらも、どうしても引きずられるものです。即ち人は、自己による過去の判断に囚われがちになるものです。

トレーダーは一般に、世の中で最も経済合理的に行動すると考えられている主体ですから、そのトレーダーが売買利益を上げることが目標のトレーディングに於いても自己過去判断に引きずられて経済非合理的な判断をするとなると、いわんや他の事象をやで、トレーダーによる売買判断以外の判断は云わずもがな、トレーダー以外の人の、例えば経営者による、過去に自ら判断したことに対する否定などは、至極難しい命題であることは、想像に難くありません。
特に、感情の入りやすいもの、例えば人事とかになると、これはもう自己過去判断の影響を排除せよなんて、限りなく不可能のように思えます。しかし過去に縛られる経営をするならば、経営者なんて要りません。トレーダーらしい矜持をどこかに持っていなければいけないと思います。私はトレーディングが好きでトレーディングに対して特別な感情を持っているのでバイアスがありますが、トレーディングとは、とても応用範囲が広い行為だと思っています。