マーケットの大きな波はもう収まったでしょうか?流石にそう云い切るのは危険で、まだまだ様々な波は続くと考えるべきでしょう。然しながら、最初の、そして最大の、インパクトはもう過ぎたかも知れません。

マーケットの動きを考える時に、私は常に思い出す言葉があります。これは私にとってかつての同僚(と云うのはちょっとおこがましいですが、事実です)、オプション理論の生みの親、フィッシャー・ブラック博士が、限られた人数の同僚に向けて書いた小文の一節です。その部分を意訳すると、「マーケットを分析して、幾つかの資産の関係などが大きく外れた時には(或る意味で売られ過ぎなどもこの類型に含み得ると思います)、その反対ポジションを取って、元の関係に戻る過程で利益を上げることは出来る。しかし、象の大群が走って来る時に、そこへ飛び出して向かい立てば一気に踏み潰されてしまうように、そう云う時は象の大群が走り去るのを待たねばならない」と。

今のマーケットは、まだまだ波は続くでしょう。しかし象の大群は通り過ぎたかも知れません。いや、まだかも知れない。この部分を見極めることが大切ですね。