今日の東京の空は、その色合いが、それは恐らく青い空の色ではなく、白い雲の色がどこかが淡泊なのか、何となく秋めいて感じました。週末にちょっとお寺に寄った時は、正に子供の頃の夏休みを思い出させる空気感だったのに、突然秋がやって来た感じです。そう云えばお寺でもツクツクホウシが鳴いていて、秋が未だ来ていないけれどもどこか近くまで来ている兆候はありました。
暦の上では立秋も10日ほど前に過ぎているので、秋めくのは自然の摂理ではあります。今日の空は、秋らしいのですが、まだどこかに夏らしさも残っています。凡河内躬恒が立秋の前日に詠んだ歌に、「夏と秋と行きかふ空のかよひぢはかたへすずしき風や吹くらむ」(古今集夏歌最後の歌)があります。夏が往き秋が来る空の道では、片側(秋側)には涼しい風が吹いているだろう。今日の東京の空は、正にこんな感じです。
季節は完了形で来る。明日からは毎日秋なのでしょうね。