人民元がまた切り下げられました。正確には中国の中央銀行である人民銀行が、また対ドル元レートの基準値を引き下げました。何と三日連続です。急に切り下げた一昨日、想定外の二日連続切り下げを行った昨日、更に三日連続切り下げをした今日。私には、今日の驚きが一番少なかったです。明日もやるかも知れない。明日はせずとも、来週はまた2、3回切り下げるのではないでしょうか。或いは早晩、切り上げる日も出てくるかも知れない。
中国は事実上の変動相場制に移ったのかも知れません。しかし為替介入や金融政策などの手段でなく、いざとなれば直接に意のままにそのレベルを変えられる手段を維持したまま、いわば中国型管理可能変動相場制に移ったのかも知れない、と思うのは、おっちょこちょいの私の浅知恵でしょうか?もしそうだとしても、それが即ち中国の輸出を一気に伸ばすほど簡単ではないし、中国の株式市場に与える影響も、現時点では見通すのが難しいですが、少なくとも世界の中央銀行は、今まで以上に複雑で微妙な政策の実施を迫られることになるでしょう。そしてそれは世界の金融市場のボラティリティを、恐らく高めていくことになるでしょう。マーケットから目が離せませんね!