エボラ熱感染者が、色々なところで確認されています。ブリュッセルからニューアーク(ニューヨークの横にある空港)に向かう飛行機の中で発熱し、エボラ熱感染だろうと云うことで病院に搬送されたとか、中国の広東省でも数十人のエボラ熱感染者が確認されたとか、WHOがエボラ熱による死者が約5000人に上ると発表したが実数は恐らくその3倍になるだろうとか、とにかく嫌な感じです。
社会は恐らく過剰反応していると思われるので、このネタでマーケットが売られたら買い場がある気がしますが、即ちリスクを取りたくなりますが、一方で自分と云う生命個体に関しては、敢えてリスクを取る気はしません。同じ題材でも、主体によって、行動原理が変わることは当然あり得るのです。しかし個人の集合がマーケットになるので、やはりこう云うところにトレーディングの機会も生まれるのでしょう。どうしてもマーケットに話を結びつけてしまうのですが、逆に云うとマーケットから見えることもいっぱいありそうですね。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。