フランスの大西洋岸ブルターニュに、鰹節工場が出来るとのこと。これはちょっと気になります。フランスでも日本食は人気で、しかしEUは食品の輸入規制が厳しいので日本からのかつお節の輸出は難しく、それならばということで、枕崎の水産加工業協同組合などが出資して「枕崎フランス鰹節」なる会社を設立し、そこがブルターニュに工場を建設するとのこと。インド洋で鰹を捕ってそのままフランスに持ち込み加工するそうです。
日本食を支える各種素材を外国で調達するのは大変難しいものです。簡単に云うと需要が限られているので、コストがとても高くついてしまうのです。豆腐を食べなければ油揚げも出来ません。油揚げのためだけに一から豆腐を作るのでは面倒です。料亭やとんかつ屋がなければ高級天ぷら店は高級揚げ油を数回しか使わないことが出来ません。油のセカンダリーマーケットがないからです。などなど。鰹節はその点意外と容易なのかも知れません。鰹節だけで完結しているからです。
しかし工場を作るという発想は面白い。いずれ日本食を支えるエコシステムがフランスにも確立されるのかも知れませんね。日本からの海外進出ビジネス・投資として流行るかも知れません。