自民党は宇宙政策を一元化した宇宙庁の設置を政府に求めるとのこと。ふむ。行政を増やすのは一般に反対ですが、こればかりはいい方向かも知れない。しかし宇宙庁を作るよりは、文部科学省を前のように文部省と科学技術庁に分離した方がもっといいのではないか、少なくとも宇宙庁を作るならば先ずは科学技術庁の分離を先行して行って欲しいと私は思います。

ちょうど一年ほど前につぶやきで書きましたが、学問と技術は全くの別物です。学問はアカデミックな研究と教育であり、技術は現実的な研究とそのビジネスや国家戦略に対する応用です。私が基本的に学校とはウマが合わなかったように(友達は別です)、この二つはベクトルの向きというか、その概念の形が全くもって違うのです。学校の先生と商人はノリが違いますよね。これら二つを一緒にして指揮・管理しようとすると、お互いにブレーキとなってしまって、特に文部科学省が出来てからを見ると技術応用分野が、宇宙政策も含めて、大きく停滞するように思われます。技術応用分野が色々混乱している例も散見されます。

技術大国になるには、技術を教育から分離しなければならない。そう思うのです。宇宙庁にとどまらず、もう一歩踏み込んで下さい!