久し振りにボーイング747に乗りました。もう乗ることはないと思っていたので、嬉しいサプライズでした。ビジネスクラスだったのですが、ちょうど機首の部分で、空間が横にふんわりと膨らんでいるので、とても広く感じます。席は進行方向に対して真っ直ぐに配置されているのに、横の壁が斜めに視界に入ってくる。天井が高い。先頭の壁の中がクロークになっていて手前に湾曲して膨らんでいる。常にちょっと機首を上げて斜めになりながら飛んでいく。全てが747独特の形であり、雰囲気です。花という名前を持つアメリカ人の友人は、東京-ニューヨーク便から747がなくなる時に、あのゆったりさが好きなので残念だと私に云いました。その時は懐古主義的に聞こえたのですが、久し振りに747に乗ると私も全く同じ気持ちになります。性能だけじゃなくて、フォルムってやはりとても大切で、イメージには力があると再認識するのでした。
- 松本 大
- マネックスグループ株式会社 取締役会議長 兼 代表執行役会長、マネックス証券 ファウンダー
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ソロモン・ブラザーズ・アジア証券会社を経て、ゴールドマン・サックス証券会社に勤務。1994年、30歳で当時同社最年少ゼネラル・パートナー(共同経営者)に就任。1999年、ソニー株式会社との共同出資で株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)を設立。2004年にはマネックス・ビーンズ・ホールディングス株式会社(現マネックスグループ株式会社)を設立し、以来2023年6月までCEOを務め、現在代表執行役会長。株式会社東京証券取引所の社外取締役を2008年から2013年まで務めたほか、数社の上場企業の社外取締役を歴任。現在、米マスターカードの社外取締役、Human Rights Watchの国際理事会副会長、国際文化会館の評議員も務める。