久し振りにボーイング747に乗りました。もう乗ることはないと思っていたので、嬉しいサプライズでした。ビジネスクラスだったのですが、ちょうど機首の部分で、空間が横にふんわりと膨らんでいるので、とても広く感じます。席は進行方向に対して真っ直ぐに配置されているのに、横の壁が斜めに視界に入ってくる。天井が高い。先頭の壁の中がクロークになっていて手前に湾曲して膨らんでいる。常にちょっと機首を上げて斜めになりながら飛んでいく。全てが747独特の形であり、雰囲気です。花という名前を持つアメリカ人の友人は、東京-ニューヨーク便から747がなくなる時に、あのゆったりさが好きなので残念だと私に云いました。その時は懐古主義的に聞こえたのですが、久し振りに747に乗ると私も全く同じ気持ちになります。性能だけじゃなくて、フォルムってやはりとても大切で、イメージには力があると再認識するのでした。